お知らせ
今日の白方小学校 1月31日 朝の清掃ボランティア 対話が生まれる豊かな時間
今朝の清掃ボランティアの時間に中庭で
カタバミを抜いている児童がいました。
一生懸命に抜いています。
だけど抜けるのは葉だけ。
「草抜きにはこの道具を使うといいよ。
こうやって抜くと、ほら、根っこまで抜けるね。」
声をかけると「うわー、ほんまや。抜けた。」と嬉しそうです。
「球根まで抜けたね。この丸いのは球根だよ。
チューリップにも球根があるね。」
「うん。知ってるよ。保育所でチューリップ植えたことがあるから。」
こんな会話をしながらカタバミを一株一株ていねいに抜いていきました。
「草」と呼んでいる植物にも固有の名前があることを知り
葉や茎、根の部分を観察しながら中庭の掃除をしていました。
そこにもう一人児童がやって来ました。
「ぼくも抜くわ。」
二人はカタバミを一生懸命に抜き始めました。
カタバミを抜きながら二人が話をしています。
「これ、ヒマワリみたいや。」
「こっちはイチゴのへたみたいや。」
「ほんまやなあ。」
自然を観察し、見たものを感じたままに自分の言葉で表現しています。
友だちの言葉に共感もしています。
その場に居合わせた先生が二人の会話を聞いて
「想像するって大事なことやね。」と児童らにそっと声をかけていました。
「こんなところ(小石の下)からも芽を出すんやからすごね。」と先生。
児童らは小石の下から芽を出している小さな植物を観察していました。
ゆっくりと流れる時間の中で二人は自然に触れ
小さな自然にきっと大きな宇宙を感じたはずです。
短い時間でしたが、とても豊かな時間であったと思います。
速いスピードで時間が過ぎていくことが多い現代社会ですが
立ち止まって自然を観察したり対話したり
そんな何気ないゆったりした時間が
子どもたちに豊かな学びをもたらすのだと思います。